俺はユウスケ・・・
今年で15になる
俺は今まで平和な日々を過ごしていた
そう、あることが起こるまでは・・・

―――――――― 戦場の友 ――――――――

それは突然やってきた
家にいきなり軍人が入ってきたと思ったら
父と母が殺され・・そして妹を人質に俺は何かの施設につれていかれた
その施設につれていかれた俺はそこで何かを計測されているようだった
しばらくした後、俺は試験テストを受ける・・・・

――――――――――――――――

白銀の壁に囲まれたドーム状の建物の中に俺はいる
目の前には戦闘用のロボット
そして俺は手にセイバーを固定されもっている

「ユウスケ、テストだ、そいつをそのセイバーで倒してみろ」

上にある監視塔から声がする

倒せ・・・?こんなものであのデカブツを倒せって言うのか

ユウスケがそんな事を考えているとロボットは近づいてくる

・・・やるしか・・ない
「うあぁぁぁ!!」

――――――――――――――――

一瞬何かが心の中で弾けたような気がした
気が付けば、俺はロボットを粉々にしていた

当然、上にいる博士達はそれを見て満足そうな笑みを浮かべている

その後も日々いろいろな試験テストをされ続けた

〜 そして・・・2年の月日が経つ 〜

いつからだろうか
自分の意志が持てなくなったのは
俺は戦争のために戦場へと狩りだされている
俺の持つ能力は戦争のために使われていた

敵兵士「死ねぇぇぇ!!!」

俺に向かってくる一人の敵
セイバーを振りかぶり縦に振り下ろす

しかし俺は当たらない、いや、当たる事が出来ないのだ

俺の能力は「歪み」を起こす事
空間を操り歪みを起こす事が出来る
この能力で今まで戦場を潜り抜けてきた

「・・・」

俺の小剣の一撃が敵兵士の急所を切り裂く
と同時に敵兵士は断末魔をあげて倒れる

「・・・」
俺は・・・こんな事をいつまで続けるんだ・・・
意味の無い戦い、妹のためとはいえ・・・
俺は・・・・・・何をしている・・・

苦悩していると前方から黒いアンドロイドが現われる
一人だけ浮いたような存在感をかもしだすその姿は
まさに死神・・・

「・・・死神か・・・、俺の命を狩りに来たか?」

?????「(子供・・・?何故こんなところに子供が
       ・・・そうか、噂の「歪み使い」か・・・何か様子がおかしいな)」

「さぁ、俺を殺してみろよ!」
俺は手に持つ小剣でアンドロイドに斬りかかる

キィィン!!!
大剣で小剣を止められるユウスケ

?????「俺の名はヴィクセン、君はユウスケか」

「それがどうした!」

ヴィクセン「君は何故ここにいるんだ?」

「・・・お前には関係ない!」

ヴィクセン「・・ほう、妹を人質に取られているのか」

「!?」

ヴィクセン「驚いているようだが、俺には多少読心術の心得がある」
     「・・そして二年前から戦争の道具として育てられてきたのか」

「・・・黙れ!!」

ヴィクセン「・・哀れな、戦争の道具として使われ続けるとは」

「・・・・俺には何もできない!戦う事しかできないんだ!!」

ヴィクセン「いや、できるさ・・・俺と共に戦うという事がな」

「!? 何を・・・」

そういうとヴィクセンは大剣をしまい、ユウスケの肩に手をかけ
横を通りすぎる

ヴィクセン「妹は任せろ」

そういい残し

「・・・」
俺は何もできずにその場に立ち伏せていた

そしてその後は何事も無く戦争は終わった

当然、我等の勝利で・・・

―――――――――――――――――

ヴィクセンの言葉を聞いてから三日
俺はある場所に呼びだされていた

    『岸壁』

ヴィクセン「来たな、単刀直入に話をすすめる」

「・・・」

ヴィクセン「妹を助け出すためには君の協力が必要だ、手を貸してくれるな」

「・・・ああ」

ヴィクセン「よし、じゃあ・・・」

―――――――――――
計画は簡単なものだった

ヴィクセンが潜入する間、俺は施設の電源を落とせばいいだけ
それで全てが終了する

「・・・」
このレバーをおろせば電源は止まる
・・・フィス・・今助ける

ガチャ!

音と共に電源が落ちる

その頃某所では

ヴィクセン「どうやらうまくやったらしいな」
     「俺も仕事を済ませるとするか」

――――――――――――

警報「警報・警報、研究所内の電源が落ちました、ただちに非常電源へ切り替えます」

研究所内に明かりが灯る

研究所員「何事だったんだ、侵入者か・・?」

ドガン!!

所員のいる部屋のドアが勢いよく飛ぶ

研究所員「な、何者だ!!」

ヴィクセン「ユウスケの妹とやらを返してもらいに来た」
     「どこにいる・・」

研究所員「し・・死神ヴィクセン・・」
    「あ・・あっちに・・・」

指さす方には人が入った大きな試験管のような物体
その中にユウスケの妹、フィスがいた

ヴィクセン「・・・あれか」

研究所員「ひ・・ひぃぃぃぃ」

叫びながら逃げていく所員

――――――――――

     『岸壁』
フィスを連れて再び来るヴィクセン

ユウスケ「フィス・・・フィス!」

フィス「お、お兄ちゃん?」

感動の再開w

ヴィクセン「・・・(もう何もいうまい)」

何も言わずに去ろうとするヴィクセンをユウスケが止める

ユウスケ「ま、待ってくれ」

ヴィクセン「?」

ユウスケ「俺も・・いっしょ行きたい!連れて行ってくれ」

ヴィクセン「・・・好きにしろ、俺は構わん」

ユウスケ「よし!!フィス、行くぞ」

フィス「うん」

  

戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送