結界を張っている護符をはがし、結界を解いたリア達は
そこで倒れたはずのレイマーの襲撃をうける
それと同時に頭に響く声
その深く冷たい声はヴィクセンに葬られたメダンの声だった

(さぁ、やれウィズ、そいつらの息の根を止めるんだ)

その冷たい声で命令を受けた気絶するレイマー、ウィズ
手に持つライフルの銃口をリアに向ける

ウィズ「(シネ・・・)」

その声はウィズ本人の声ではない
メダンの冷たい声が入り混じる

ユウ「リア!よけろ!」

「え?え・・」

ガンッ!!
銃口が火を放ちフォトンの弾がリアに飛ぶ
―――――――――――

弾は間一髪リアの髪をかすめて飛んでいった

「っ・・・」
わ・・私の・・・髪が・・・

プチィ・・・(?)
何かがキレたような・・
そんな音がしたように聞えた

ユウスケ「な・・なんだ?今・・何か聞えなかったか?」

ユウ「ぁぁ・・何か・・キレタ様な・・」

エルフィ「ぁ・・あれ・・あれ」

そう言って指さすエルフィの方向く二人
そこには怒りのオーラを放つリアがいた
当然・・・見てすぐにわかるほどの殺気を放ちながら・・

―――――――――――――
しばらくお待ちください
―――――――――――――
―――――――――――――

しばらく後、レイマー:ウィズは黒こげになっていた
当然やったのはリア・・
骨にならなかったのがせめてもの救いだろう

ユウ・ユウスケ・エルフィ「・・・・」

三人は背中に何か悪寒が走ったような気がした
当然思う事はただ一つ
「リアを怒らせてはいけない!!」
それだけだったw

レイマーを黒こげにし始めたあたりからメダンの声は聞えなくなっていた
惨状(?!)を見て言葉を発する気力も失せたのだろう

元に戻ったリアを連れ、旅路を急ぐ一行
しばらくは、なんの問題もなく続いた

そう、目的地に辿り着くまでは・・・
――――――――――――――――――――――――――


目的地、そこは墓地だった
あちらこちらに戦死した者達の墓標がある

その中でも、一際大きい碑石は
何か邪悪な雰囲気をかもし出している

ユウ「・・・ここか」

エルフィ「ええ、この碑石の下に通路があるの、着いてきて」

そういって碑石の下への道があるところへ案内するエルフィとユウスケ
その通路までは遠くはなかった、墓地を外れたところにある
小さな林の中にある岩の下に、それはあった

ユウスケ「ここだ、ここから碑石の下へいける」

「・・・」
・・・怖い・・何・・この通路・・・
まるで、地獄に通じてるような・・

恐れつつもユウ達に着いていくリア

――――――――――――――――――――

中は当然のごとく暗く、冷たい感じのする道
時折吹く通路入り口からの風が不気味さを増す

ユウ「・・・・・・(いよいよか・・」
  「(問題は誰が犠牲になるかだ・・)」

『自らの命と引き換えに』
ヴィクセンの声がユウ・ユウスケ・エルフィの頭に木霊する

暗い通路をフォイエの炎で道を照らしつつ先へ進む


進むにつれ暗さを増していく通路の先には
大きな扉があった

「・・なんですか?この扉」
模様・・?
人間と・・・なんだろう、何か人間じゃないものが写ってる・・・
そして・・・それが戦ってる

ユウスケ「今扉を開ける・・・」

そういうとユウスケは力押しで扉を開けていった
轟音を響かせつつ、扉は口を開ける

エルフィ「行こう・・」

エルフィの声で扉の奥へと進む
進むにつれ何故か明るくなってきている
いずれフォイエの炎もいらなくなってきた

――――――――――――――――――――――


ついに、最深部へと辿りついた

石でできた祭壇、あたりにはフォトンの光だろう赤い光を
小さなたいまつのようなものが放っている
生贄を捧げるような台座もある

ユウスケ「・・・ついにこの時が来たな」

ユウ「ああ、これも僕たちの使命だ」

エルフィ「・・リア、貴方は戻って、これ以上は私達と関わらない方がいいわ」

「え・・・?」
なんで・・どういうこと?

ユウ「・・・話しておこう、僕達がどうしてここまで来たのかを」

「・・・はい」

いつになく真面目な表情で答えるリア

         ・
         ・
         ・
         ・
         ・

ユウ「・・・いうわけだ」

「そ・・そんな」
このラグオルにそんなものがあったなんて・・・

ユウスケ「俺達の使命である以上、君をこれ以上巻き込むわけにはいかない」

エルフィ「ええ、貴方には町に戻ってもらうわ」

そういってエルフィはリュ―カーを使い、町へのゲートを開く

「・・・・」

ユウ「これは仕方のないことだ、わかってくれ」

背中を押しリアを無理やりリュ―カーの光に入れる
と、同時にリアは町へと送られる

ユウ「・・・これでよかったんだ、さぁ、早く済ませよう」

???「そういうわけにはいかんな!」

三人「!?」

祭壇の方から聞える声のほうを一斉に向く
そこにいたのは卑屈な表情で祭壇の上に座る一人のフォーマー
紫色のローブをまとい、手には黒いグローブをはめている

ユウスケ「メ・・メダン!」
    「あの声の主がお前だとはわかったが・・本当に生きていたとは」

メダン「フッ・・俺がそう簡単に死ぬわけなかろう」
   「あの時、俺はこの世界の神と呼ばれる存在と出会った」
   (神様=作者 メダンは作者に今一度の出演を依頼してます(事実w)

エルフィ「・・・私達の邪魔をする気?」

メダン「邪魔・・?そんな野暮なことする気はない」
   「ただ、死んでもらうだけだ!!」

そう叫んだ瞬間、メダンはフォイエを飛ばす

ユウ「っ!?(く・・黒いフォイエ!?」

メダンが飛ばしたのは黒い炎
それを間一髪でかわすユウ

ユウ「っ・・情報屋大将とは聞いていたが・・まさかこれほどの実力者だとは」

メダン「フンッ、なめるなよ、そこらのフォースとは訳が違うんだ!」

メダンが実力者ということを黒いフォイエの一撃が物語っていた
炎によって開けられた地面の穴
それは並みの実力でないことを示す

ユウスケ「く・・こいつこんなに強かったか?」

エルフィ「いえ、そんなに強くはなかったのに・・」

メダン「大きなお世話だ!!さぁ、覚悟しろ」

〜六話「二つのテクニック」〜

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