ヴィクセン達が不穏な動きを見せてみる中
紫電はアームズを助けるために大岩を破壊しようとしていた

「くっ、なんてデカイ岩だ・・・大剣使っても斬れないとは」
一体どうやってこんなもの落としたんだ・・

一人でそんな事をしていると山の上からユウ達が降りてきた

トモ「お、紫電、いたな!」

「皆・・どうしてここが??」

シン「町人に聞いたらここへのトランスポーターをくぐったと聞いたので」
  「ところでアームズとファンタズマさんは?」

「・・・、この岩の向こうです」

紫電は事の成り行きを説明する

ユウ「君のところもか、こっちもユウスケと名乗る奴がいてな
   恐らく彼もヴィクセンの仲間だろう」

トモ「ま、とにかくこの邪魔な大岩、ぶっ壊そうぜ!!」

そういうと合流した四人は大岩を破壊すべくテクニックや大剣で斬りつける

やっとのことで大岩を破壊できた四人は中に入る
が、アームズやファンタズマの姿はそこにはない

「あれ?あの二人は・・?」
確かにこの中に逃げたはずなんだが

シン「いませんね、奥へ行ったんでしょうか」

トモ「じゃ、俺達も奥へ行ってみようぜ!」

アームズ達を探しに奥へと潜る四人

中は意外と明るくライト無しでも辺りが見える
恐らく岩石に含まれる何かの成分が光を発しているのだろう

―――――― 火山内部 ――――――

シン「意外にも明るいですね、それになかなか広い空洞が・・・」

トモ「そうだな、これなら意外に早く見つかるんじゃねぇか?」

・・といいんだけど
ここの空気・・・いつだったか・・どこかで感じたような気がする
何か嫌な事が起こらなければいいが

ユウ「どうした紫電、顔色が悪いが?」

「い、いや 何でもない・・・」

紫電が嫌な予感を感じている頃
当のアームズ達は

―――――――――――

アームズ「・・・・」
    「(出口がどこかにあると思ったのだが、中々見あたらないものだ」

ファンタズマ「・・・」

アームズ「(早く紫電達と合流しなくてはな)」
    「ん!?」

ファンタズマ「? どうしました?」

アームズ「誰か・・来る! 気配からして・・数が多い」
    「角を曲がったあたりだ!」

その気配を持つ集団↓
????「何か聞こえるよ?この声・・前に会った事があるような」

?????「相変わらず耳はいいな、あの角の向こうからか?」


間を置いて両集団ともに同時に角にでる

アームズ「!?」
    「ヴィクセン!!」

ファンタズマ「!!」

ヴィクセン「アームズ!?何故ここにいる!」

エルフィ「ああ!誰かと思ったらアームズさんかぁ、久しぶりぃ♪」

ユウスケ「ファンタズマもいるじゃないか、探したんだぞ」

アームズ「!? ファンタズマ・・君は・・・」

ファンタズマ「・・・」

メダン(情報屋大将)「裏切り者か、消えろ!!」

メダンらしき人物がファンタズマに向け強力な雷を飛ばす!

ファンタズマ「っぐ!!!ぁぁぁぁ!!」

一瞬にして消し炭にされるファンタズマ

アームズ「仲間を!?・・・なんてことを」

メダン「ふんっ、裏切り者に用はない」

ヴィクセン「・・・メダン、お前もやり過ぎだ、どうやらお別れのようだな」

メダン「何?」

ズバァ!!!
ヴィクセンの持つ大剣がメダンの胴体を切り離す

メダン「な・・何故・・・!」

ファンタズマに続きメダンも逝ってしまう
これは作者の策略か!(ぉぃ

エルフィ「あーあ、二人とも死んじゃったね・・・」
    「ま、嫌いな人だったし良いけどね」

ユウスケ「さて、あとはアームズだけだな」

アームズ「くっ!(万事休すか)」

ヴィクセン「いや、アームズには聞くことがある」
     「アームズ ―――――――」

――――――――――――――――――――

トモ「ん?今何か声が聞こえなかったか?」

シン「いいえ?聞こえませんでしたけど・・・」

トモ「俺の気のせいか・・・」

「ん?」
この匂い・・・血が混じっている

トモ「どうした?紫電」

「血の匂いがします!こっちへ!!」

紫電が進む道に従い全員走り出す
辿り着いた先は先ほどヴィクセン達が争いあったあの場所

ユウ「こいつは・・・ファンタズマ・・・」
  「アームズがやったのか・・・?」
  「いや!あいつがそんなことをするはずがない!」

シン「あと一人・・・見慣れないのが居ますね、身なりからして情報屋の大将メダンでしょう・・・」
  「余り時間も経っていないようです」

「胴体を切り離せるほどの武器・・大剣、ってことはまさか!!」

トモ「ヴィクセンか!!」
  「まだそう遠くには行ってないはずだ!!急ごう」

ヴィクセンが向かったと思われる場所へ進もうとしたその時
奥の方で何かが光る

ユウ「!?危ない!皆伏せろ!」

ユウの声で反射的に身を伏せる四人
空を斬る音とともに光の方向から水圧カッターのようなものが飛んでくる
が、伏せていたお陰で当たらない

トモ「今のは見覚えがあるぜ!ユウスケって奴か!」

光の方から来たのはユウスケとエルフィ

ユウスケ「外れたか、ここから先にはいかせない!!」

エルフィ「今度こそ仕留めてみせるわ!」

以前とは違い、完全に本気でかかって来るように構えを取る

ユウ「あの時は不覚を取ったが今度はそうはいかないぞ!!」

シン「邪魔をするならば容赦はしませんよ!」

トモ「女だからって手加減はしないぜ!!」

「そこをどけ!俺たちはヴィクセンに用がある!!」

エルフィ「ヴィクセンさんには近づけさせない!あの人には大事な使命があるんだから!」

――――――――――――――――――――――

ユウスケ「邪魔はさせない!食らえ!!」

ユウスケの持つブラッドストライクから発せられる水圧の刃がユウに飛ぶ

ユウ「やらせん!」

キィィン!
フォイエで刃を相殺させるユウ

シン「今度はこっちから行きますよ!!」

ジャスティス(マシンガン)をユウスケに向け放つ

ユウスケ「っとぉ!当たるかぁ!」

横に飛び交わしつつ水圧の刃を飛ばす>ユウ
さらに着地と同時にユウを狙い間合いを詰める

ユウ「くっ!?」

シン「ユウ!!」

ギィィン!!!

刃とブラッドストライクの一撃をジャスティスの銃身で受け止めるシン

ユウスケ「何!?」

ユウ「隙あり!!」

ガンッ!!
ヘブンバニッシャ―の一撃がユウスケの脇腹を貫通する

ユウスケ「ぐぁ・・・!っく、うおおお!!!」

後ろに飛んで下がったユウスケは間髪いれずに水圧刃を飛ばす
さらに刃はユウスケの放ったギゾンデの雷をまとっている

シン「は、速い!」
  「っぐぁ!!」

ユウ「クッァ!」

刃をもろに受けた二人はその場に倒れ伏す
そしてユウスケも力尽きたのか倒れる

―――――――――――――――――

トモ「行くぜ!俺の愛剣、カラドボルグ!受けれるものなら受けてみな!!」

手に持つカラドボルグでエルフィに斬りかかる

エルフィ「遅い!」

居合抜きでトモの脇腹を斬りつける

トモ「な・・何ぃ!」

「トモさん!!」
速い!!あの時の数倍も・・」
だが!

雪月花を抜きエルフィの死角を狙う紫電

キィィィィン!!!
しかし読んでいたのか小太刀で雪月花の一撃を受け流すエルフィ

エルフィ「あなたの力、この程度?!」

ザクッ!!

「っ!!」

腹部に直接月牙を刺される紫電

「それを・・待っていた!!」

エルフィ「え!?」

ガシッ!
月牙を持つエルフィの手を掴む紫電

「トモさん!今だ!!」

トモ「よし!任せろ!!!」

エルフィ「くっ!しまった!」

ズバァ!!!
トモのカラドボルグがエルフィの背中を斬る

エルフィ「ぅ・・・!!?クッ・・・」

トモ「ぅぐ!?」

しかし背中を斬られる前に小太刀で腹部を刺されたトモ
そのせいか普段ほどの威力は無くエルフィを倒すまでには至らなかった
そして紫電は力尽き月牙を刺されたままその場に倒れ
トモとエルフィも同じように倒れる

――――――――――――――――

〜最終話「深淵に潜むモノ」〜

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