〜前編〜

謎の黒いヒューキャストに助けられた三人は反乱軍本部へと戻ると
いままでの事を報告した

リスタ「沼の浄化が終わったところでやられて気を失った・・・
    そこをアンドロイドに助けられたというのか?」

ユウ「はい、反乱軍ではもちろん、パイオニアでも見たことはありません」

トモ「デロルの亜種を一人で倒すという事はかなりの手練れである証拠
   敵か味方かわからない今、野放しにするのはまずいかと・・・」

リスタ「ふむ・・・お前はどう思うARMS」

そう言って後ろにいるARMSに声をかけるリスタ
ARMS「私も二人の意見には賛成です、それほどの使い手を野放しにしておけば
     いつ攻めてくるかもわかりません、早々に対処をとるべきでしょう」

・・・そう悪い人物(?)には見えないが…
「あの・・・」

リスタ「ん?なんだ紫電」

「俺にしばし時間をくれますか、ちょっと考えたいことがあるんです」

リスタ「あぁ、好きにするがいい」

――――――――――――――――
テントの外に置いてある木の上に座り込む紫電

…反乱軍の目的…、地上の浄化・・?
その気になればパイオニア2を落とすことも可能な技術力をもっているにもかかわらず・・・
何故こんな荒れた土地を浄化しようとする・・・
何のために・・何を・・得る為に・・・

一人考え込んでいるとARMSがテントからでてくる

ARMS「どうした、悩み事か・・?」

「ARMSさん・・」

ARMS「・・・我等の目的について悩んでいるようだな」

「っ・・!?」

ARMS「驚くことはない、私は多少読心術の心得がある」
    「我等の目的、君にも話しておくべきだろう」

「・・・」

ARMS「我等反乱軍は知っての通りパイオニア計画の反発者だ」
    「総督や他の幹部が決定したパイオニア計画の詳細を知っているか?」

「・・いや・・・」

そういって首を横に振る

ARMS「奴等は人類全員をこのパイオニア2に移住させるわけじゃないのさ」
    「重要な役割を持つ特別な人間、科学者達もこの中に入る」
    「それらの特別な人間だけをパイオニア2に移住させた後、奴等は
     この惑星ラグオルを捨てるつもりなのさ」

「ば、馬鹿な・・! だったら何故総督はリコ探索を俺に・・・」

ARMS「酷なようだが代わりなんていくらでもいるんだ」
    「恐らくリコを回収したらこの星を捨て別の銀河系へ行く予定だったんだろう」
    「だから我々はそれに反対した、元パイオニア幹部のリスタ様を筆頭に・・」

「・・・そうだったのか・・・だったら何故この星の浄化を・・?」

ARMS「我等はこの星を守るために結成された」
「あまりにも汚れきったこの地を浄化し、住みよい星にする」

「住みよい星にできたとして、総督が狙ってきたらどうするんだ?」

ARMS「その時は戦うしかあるまい・・・」
    「そういえば黒いヒューキャストの事だが・・やつの正体がわかったぞ」

「!?」

ARMS「あいつの名はVIKSEN、ハンターズの間では死神と名高い奴だ」
    「君やユウ達を助けた理由まではわからんが・・・
     なんらかの理由でこの近くに潜伏していることは確かだ」

VIKSEN!?
この小説の作者(待て)・・・じゃない!
漆黒の死神と呼ばれた・・大剣使い・・
「なんらかの理由・・・か」
それがなんなのかは俺にはわからない・・
だが俺たちを助けてくれたことから言っても死神なんていわれるほど
残忍な奴じゃない…
まさか・・・俺と同じ・・・・・・

〜後編〜

次の日、反乱軍は全員で出動するという事になった
リスタの話ではどうやらこの作戦が今後の計画に大きく関わるのだという
反乱軍のキャンプを出発した一行はある場所へ向かってジャングルを進む

全員で出動なんて…何をする気だ?

ARMS「・・・気になるか?」

「あ・・まぁな」

トモ「そう気にすることは無いさ、そんなに難しい事じゃないから」

ユウ「それにもうじき着くぞ」

それを聞いてから10分後
宇宙船の残骸のある場所へ辿り着く
どうやら最近のものらしくまだ新しい

「・・・これは?」

リスタ「これはな、私達反乱軍が乗ってきた宇宙船だ」
   「今やモンスターの巣窟となってしまったがな」
   「おいシン、今回の作戦を説明してやれ」

そういうと後列の方から背の高いフォーマーが現われる

う〜ん、反乱軍ってヒューマーやフォーマー多いな…
ARMSさんだけか・・アンドロイドは

シン「では今回の作戦を説明します
   内容はいたって簡単、この宇宙船をモンスターの手から奪い返すこと
   たったそれだけです」

たったそれだけ・・ってここら一帯の敵は・・

ユウ「心配そうだね紫電君、大丈夫五人づつのチームでいくから」

チームの打ち分けすでに決められていたらしく
俺・ユウ・トモ・シン・ARMSの五人で編成、残りはリスタを筆頭に

そして、ついに廃宇宙船に入り込む
――――――――――――――――――――
中は意外と広く、そして明るかった
とてもじゃないがモンスターがいるとは信じられないほどに

「・・・・(汗」

トモ「どうした?」

「い、いやっ・・なんでもない」
まさかモンスターに勝てないなんて言えないよな・・・

ARMS「・・・・(読める奴」

シン「そういえば僕は話すの初めてだったね、よろしく紫電君」

「よろしく、シンさん」

任務とは思えないほど明るく進む五人
作「いいのかこんなで・・・」

しばらく進むとモンスターも出てくるもので
ついに現われるゼビア五体のグループ

シン「来たな!一人一体!いくぞ!!」

ユウ・トモ・ARMS「おう!」

・・・やばい!非常にやばい!!
あれから特訓はしたものの・・・
まだ勝てる自身はない・・・

悩んでいるといつのまにか目の前にはゼビアのごつい顔があった

「っ!?」

バキィ!!
ゼビアの爪で殴られ地面に叩きつけられる紫電

ARMS「紫電!!」

ユウ・トモ・シン「!?」

・・・・

気を失っている紫電にトドメを刺すがごとく爪を振りかざすゼビア
次の瞬間

バキィィィン!!
一瞬、時が止まったようにも思えた

他のゼビアはすでに倒されユウやトモ達が駆けつけようとした瞬間
爪は的をはずし、紫電の顔の横に突き刺さる

狙いを外した原因は、爪を振り下ろす邪魔をした一本の大剣・・・
紫電達の来た通路から飛んできたもの
その通路には光に照らされた黒い影が・・・・

〜第六話「非情なる暗殺者」〜

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