リアと出会ったレイマール:ファースとフォーマー:トラキチ

彼等が待ち合わせをしていた理由はオークション会場へ行くため
オークション会場といっても現実にあるような絵画などを
売るためのものではない
ここで売買されるのは主に武器・防具
まれにアイテムも出品される
当然、集まるのは金持ちばかりだ

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ファース「別についてこなくてもいいんだよ?」

「いえ、私も興味あるから・・」
皆を探す手がかりもあるかもしれない・・
そう思うと行かずにはいれないの

トラキチ「・・・・・・」

リアの方を向き、何かを言おうとしたが、
何も言わずに視線を戻すトラキチ
リアもそれに気付かなかったため、それの意味をしることはない

どうこうしてるうちにオークション会場へと着いた

   ― オークション会場 ―

「・・・ここがオークション会場」
大きい・・・こんな会場この町にあったんだ・・

方向音痴のリアにとって、ここに来た事も無かったんだろう
確かに他の建物より一際大きい会場
ファースやトラキチに連れられ中に入っていく

――――――――――

中も当然大きく、広々とした空間が広がっている
オークションの行われる部屋にはすでに人が集まっていた
前にはステージがあり
それを囲むようにイスが並んでいる

ファース「ふぅ・・やはり人多いな」
    「おや?あそこのは・・・」

トラキチ「・・あれは確かバガ〇ーニとか言ったな、パイオニアでも見た奴だ」

バガ〇ーニ?
誰それ・・・?

まぁPSOでオンラインしてる人にはわかるだろう人物・・
それがバガ〇ーニ

―――――――――――

数分後、イスに座りながら待っていると証明が少しずつ落とされた
オークションが始まったのだ

最初の商品は「ドラゴンスレイヤー」
さして珍しいものではない
結局誰も見向きもしなかった

次の商品は「ブリンガーライフル」
遺跡に簡単にいけなくなった今、これは貴重な品だ
だがファースやトラキチは見向きもしない
他の富豪やハンターズ達はそれを狙って次々に金額を提示する

結局勝ち取ったのはハンターズの誰かだった
落札金額は370000メセタ

そういえばファースさん達は何を狙ってここに・・
「あの・・ファースさん」

ファース「ん?」

「ファースさん達は一体何を狙っているんですか?」

ファース「フフ・・もうじきわかるさ」

笑みを浮かべてファースはステージの方を向き続ける

その後も次々と商品はでていったが、ファース達に動きはない

司会者「それでは、最後の商品です」

最後の商品は見たこともない禍々しい異彩を放つ銃
今までファース達が狙っていたのはこれなのだろう

な・・・何あの銃・・・
なんか・・銃自身に魂が宿っているような・・

司会者「さぁ、まずは200000メセタから」

A「250000」
B「300000」
C「310000」

それぞれに金額を提示する
リアには何故あれを欲しがるのかがわからない
それもそうだ
見たこともない禍々しい銃なのだから

そしてついにファースが口を開く

ファース「800000」

その金額に皆ざわめき始める」

A「は・・80万だと・・」
B「私にはもう打つ手がない・・」
C「ク・・810000だ」

ファース「850000」

C氏の金額にも動じずに値段を提示する

司会者「850000、850000です、さぁ他にいないか?」

そういうも、誰も金額を提示しない

司会者「それではこの銃はそこの美人の姉さんが獲得だぁ」

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オークションは終わった
ファースは勝ち取った銃を見ると細部を見るように観察する

トラキチ「・・どうだファース、本物か?」

ファース「・・・・ああ、本物だ!ついに手に入れたぞ」

「あの・・その銃・・」

ファース「これか?この銃はダークゲイザーと言ってな」
    「説明すると長くなるから作者にでも聞いてくれ」

作者??
ま、いいか
「どうしてその銃を・・?」

トラキチ「俺達はこの手の武器に隠された能力である事をしようとしている」
    「まぁ、さすがに何をするかまでは言えないがな、ククク・・」

ファース「それじゃあ、私達はこれで」

そういうと二人は足早に去っていった

・・・何か嫌な予感がする・・・・
あの人達を止めないと

そういってファース達の後を追いかけるリア

だが・・・

「・・・ここどこ?」

当然迷う
相変わらずの方向音痴ぶり
ちなみに現在リアが居るのは町の東部の中心あたり

また迷っちゃった・・
はァ・・・
まずは噴水広場でMAP見ないと

そういうとリアは歩き始める
しかしそっちは噴水広場とは反対方向
戻れ!戻るんだリア!!

―――――――――――――――

「あれ?外に出ちゃった・・」
ま、いいか
さて、皆を探さないと!

張り切って外に飛び出したものの・・・

またもや樹海に迷う

「・・・」
もういや・・
自分が憎い・・

あてもなく歩くに連れ、日は落ちていった

暗く、明かりもない樹海を一人彷徨うリア

ゥ〜・・・寒くなってきた〜・・
それに暗いし・・

辺りには原生生物が居ないわけではない
当然原生生物はいる
夜ともなれば昼に姿を見せない夜行性で凶暴な獣も多数いるわけだ
獣の声が辺りに響く

―――――――――
どれくらい歩いただろうか
原生生物に運良く襲われないまま、リアは歩き続けていた

はぁ・・疲れた・・
お風呂入りたい・・
「ん?・・・明かり??」

森の奥から指す一条の光
それにつられるように近づくリア

「あ・・焚き火・・」
もしかして人が・・?

焚き火の近くには幸い誰も居ない
テントが張ってあるだけだ

リアは人が来ないうちに焚き火で暖まることにした・・・

――――――――――――――――

いつのまにかリアは寝ていた
焚き火の前で

「ん・・・う・・」
あれ・・?私・・寝ちゃったんだ
毛布・・??

リアの肩には黒い生地のマントが掛けられていた

・・・ってことは・・このテントの持ち主が帰ってきたの!?

慌ててテントの方を見るとそこにはテントを片付ける一人のヒューマーがいた
片付けるのに夢中でリアに気付かない

「・・・」
この人が・・
「あ、あの」

??「ん?気が付いたか」

リアのかける声に気付いたヒューマーは片付けを一時中断しリアのほうを向く

「あの・・このマント(だよね)ありがとうございました」

??「あぁ、別にいいさ、気持ちよさそうに寝ていたものだからね」
  「ところで腹減ってないか?ほら、これでも食えよ」

そういってリアに茶色い紙袋を投げる

「・・・これは?」

??「開けてみればわかるさ」

袋を開けて中を見るとそこに入っていたのは
この世界での携帯食、こっちの言葉でいうならサンドイッチシリーズw

「あ・・ありがとう」

そういってリアはサンドイッチを食べ始め
ヒューマーはテントの片付けを再開した

――――――――――――――――

食事も終わり、テントも片付けも終わった二人

「えと・・本当にありがとうございました」
「私はリアと言います、あなたは?」

紫電「俺は紫電・・紫の電と書いて紫電だ」

紫電・・それは前回の主人公の事だった
リアは知る由もないがw
この出会いは果たして何を意味するのか
作者は一体何を考えているのか

〜八話「運命の加速」〜

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