町の酒場で飲んでいるリアと紫電の前に刻星とシエルと名乗る人物があらわれる
現われた二人の名前を聞き、色々と聞こうと思った紫電だったが
刻星の勘違いにより戦闘へと突入
その戦闘を買った紫電も紫電だが・・果たして勝負の行方は!

刻星「さぁ、行くぜ!!」

手に持つ刀を上に振り上げ紫電に向かって振り下ろす
が、刀は紫電にかすりもせず床に突き刺さる

それを避けたとうの紫電はいつのまにか刻星の後ろに回り込んでいた

紫電「もらった!!」

体を半回転させ勢いをつけ雪月花を横に振り抜く紫電

刻星「ちっ!!」

ギィン!!

右腕に付けた手甲で刀を受け止める(刻星)

紫電「フォイエ!!」

手からの炎が刻星の肩に当たる
肩が焼ける匂いがあたりに充満していく

刻星「っ!?」

後ろへ飛び紫電との距離をとる刻星
だが刻星の刀は床に突き刺さったままだ

リア「・・・はぁ・・・どうして男の人ってこう戦い好きなの・・」

シエル「ふふ、彼気性が荒いのよ。特にヴィクさんのことになるとね」

カウンターで紅茶を飲みながら話す二人
こっちは平和だ・・

刻星「やるな・・」

紫電「・・お前こそ・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

距離を取ったまま動かない二人
恐らく隙をうかがっているのだろう
張り詰めた空気が・・あたりを包む
すでに酒場には客はいない
リアとシエルを残しては・・・

リア「えぇ!?シエルさんユウさんを知ってるの!?」

刻星・紫電「!?」

リア「ぁ・・・失礼・・」
  「続けてて(汗」

刻星「・・・続けろとか言われてもな・・・」

紫電「あぁ、今のでそんな気も失せた」

結局リアの一言で戦いに終止符は打たれた

―――――――――――――――――――

シエル「そう、ユウさんは『あれ』を・・・」

紫電「俺も詳しくは知らないが、リアの話ではそうらしい」

リア「・・・」

刻星「まさかヴィクセンが死んだとはな・・・」
  「それで、アームズやファンタズマは・・・?」

紫電「アームズは旅に出ている、ファンタズマは・・・死んだ」

刻星「・・・そうか、あいつも・・・・・」

よくわからないけど・・いろいろあったんだ・・・
何か・・私にできることは・・

シエル「・・そんな思いつめなくてもいいのよ?もう大丈夫だから」

何かを察したのか、シエルがリアに声をかけた

リア「あ・・はい」

―――――――――――――――――――――

その日は四人で宿へ泊まった

そして・・次の日

       「ハーク・門前」

刻星「それじゃあ、俺達は行く」
  「・・・本当に一人で大丈夫か?」

リア「えぇ・・・色々と・・考えたいの」

シエル「・・・困ったことがあったらいつでも呼んでね」
   「この通信機を渡しておくから」

そういってリアに小さな通信機を渡す

リア「はい、ありがとうございます」

紫電「何かわかったら連絡する、またな」

紫電・刻星・シエルの三人はリアと別れ情報を求めて北へと向かった


・・・さて、私も行かないと

そしてリアは東へと向かった

――――――――――――――――

やはり未開拓の土地というのは何もない
しばらくは何もない平原が続いた
途中幾多のハンターの集落を見つけたが、
これといった情報は得られなかった

一日・・二日・・・三日・・

何の情報もないまま、時は流れていった

五日目のある日・・・



ん?あれは・・・?

ふと離れたところに人影を見る

まさか、ユウさん!?

その人影に向かってリアは早足で歩き出す
次第にその人影は姿をあらわす
が、ユウではない

あ・・・ユウさんじゃ・・ない
ヒュー・・・キャスト・・・?


そこに立っていたのは白いヒューキャスト
何もない平原のど真ん中で槍を地面に刺し 空を見上げている
関わるまいと横を通りすぎるリア
だが・・

「・・・いい風だ・・・・」

リア「・・・?!」

いきなり声をあげる白いヒューキャスト

「戦るには・・・いい風だ・・・・・」

なに・・・この人

「・・・来たか」

え?

空を見上げていた目を横に移す
リアもつられて横を見ると、そこには黒いヒューキャストが立っていた

?????「・・・待たせたな」

???「構わん、いざ」

槍を構えて立つ白いヒューキャスト

剣を構えて立つ黒いヒューキャスト


なに?なんなの!?


まったく状況がつかめないリア
一体何者なのかこの二人は・・

〜十話「刻は動き出す」〜

戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送