あの事件から数ヶ月
パイオニア計画は無事実行され
ラグオルに降り立った人々はそこに町を築いた
そしてそれぞれに地方へと散っていった
まだ見ぬ地を求めて

――――――――――――

私の名前はリア
新米のハンターですw
この世界で恐らく最初のヒューマール
ちなみに16歳♪
パイオニア計画が成功してラグオルに降りたものの
私には目的が無かった・・
そんな私を変えたのはある人との出会いだった・・・

――――――――――――

  〜 惑星ラグオル・首都ディミソート 〜

首都・・というだけあって広いな〜
どこに何があるのかさっぱりわからないや

パイオニアから来たばかりのリアは世界にうとい
そのうえ極度の方向音痴という冒険には不向きな特徴を持つ
そんなリアがこの広い首都で迷わないわけもなく・・・

・・・迷っちゃった・・

と、このとおり
一応首都にはハンターズギルドがある
そこで依頼を受けるためにリアは首都を探し回っているわけだ

う〜ん・・・こうなったらギルドがどこにあるか聞かなきゃ・・
あ、ちょうどよく人が
「あの〜、そこの青い髪と青い服を着こんだ背の高いヒューマーさ〜ん」

呼ばれた男「・・・そんな説明的な口調でなくてもわかるっての」
     「で、何のようだ?」
そういって恥ずかしそうにリアの方を向く

「あ、スイマセン・・あの・・ハンターズギルドって・・どこですか?」

呼ばれた男「あぁ、それならこの区域の反対側だが・・?」

「え・・・?反対・・側?」

呼ばれた男「ああ・・・(もしかして天然か・・・?)」

「あ、ありがとうございましたー!」

そう言ってリアは駆けて行った

呼ばれた男「お、おい、そっちは・・・」
     「行っちゃったか・・・」

呼び止めようとした男の声もリアには届かなかった
で、駆けていったリアといえば
――――――――――――――――――

「あれ・・?ここどこ?」

案の定迷っていた

「う〜ん・・道間違ったのかな〜・・・」
仕方ない、戻ろう・・

と、来た道を戻ろうとしたその時

??「おい、ちょっと待てや!」

「ぇ?」

後ろからしたゴツイ声に呼び止められるリア
声のしたほうを向くとそこにいたのは筋肉魔人・・
もとい、この地区のゴロツキであった(つまり不良

不良「ここいらは俺達のなわばりって奴よ、通行料・・払ってもらおうかぁ!!」

「・・・何で?」
なわばりって・・・ただの薄汚い路地にしか見えないけど・・

不良「どうでもいんだよぉ!!いいから通行料払いなぁ!」

「い・や・よ」

不良「ほお、なら身包み剥ぐだけだぁ!!」
  「野郎共!やっちまえ!」

不良が声を荒げて言うと、何処に隠れていたのか
あたりから同じような格好をした不良共が現われる

「や・・・やる気!?」
と、言っても多勢に無勢・・
でも戦場ではそんなこと通用しない・・・

なんて事を思っているといきなり飛び掛る不良A

不良A「死ねやぁぁ!!」

そういって鉄で作られた斧をリアに振り下ろす

「!?」

が・・・

リアが目を閉じているその一瞬
暗い影がよぎったかと思うと、リアに飛び掛った不良は
地面に倒れこむ

「っ・・何・・・?」

リアの目の前には大きな影
不良からリアを守るようにその影は立っている

不良リーダー「な、なんだてめぇは!」

??「・・・お前達には関係無い」

ガンッ!!

謎の影の銃がフォトンの光を放ち
不良のリーダーの持つ鉄斧の刃を弾き飛ばす

不良リーダー「うッ・・・ちっ、今日のところは見逃してやる!」
      「撤退だぁぁ」

不良B「リーダー・・・」

リーダーの指示に従い手下達も逃げていく
(不良Aは回収されて)

突然の事態にあっけに取られるリア

「あ・・・あの・・・ありがとう・・」

??「別に構わないさ・・、僕はこれで行くよ」

そう言って行こうとする男の腕をリアが掴む
(見たところフォーマー)

「ま、待ってください、せめて名前だけでも・・・」
それに、助けてくれたお礼もまだだし

??「離してくれ!僕は急ぐんだ」

リアの方を向き掴まれる腕を振りほどく

「!」

男はその後何も言わずにどこかへ行ってしまった
呆然とするリアをその場に残して

「・・・・・・・・か・・・」
格好いい!
態度もそうだけど顔も格好いい!!
見た感じフォースだったし、ハンターズやっててゴツイ男以外に
会えるなんて・・・・ラッキー!
もうチーム組みの時期だし!
絶対あの人とチーム組もうっと!!
そうと決まればさっそく追わないと

なんというか楽天的な考え…
彼との出会いがリアの運命を大きく変えるとも知らず・・
リアはただフォーマーを追うばかりであった

〜第二部二話「チーム:シュヴァルツ結成」〜

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