沼を目指してジャングルを進む紫電・ユウ・トモの三人
アンドロイドの残骸のある場所を越えさらに進む先には緑色に濁った沼
沼のあちこちに紫色の植物が乗っていて不気味さをさらに増している

ここが沼・・でもここに何の用が・・

ユウ「さてっと、まずはこの沼を浄化しなきゃな」

そう言うとユウはポケットから何かの液体の入ったビンを取り出した
そしてそれを沼へ流し込んだ

「あの・・?今のは?」

トモ「まぁ見てろって」

不思議そうな様子で紫電が沼を見ていると
液体を入れたところからドンドン色が変わっていく
というよりも澄んだ水になっていく

!?
「こ、これは!?」

ユウ「驚いたかい?俺たち反乱軍が開発した浄化水・リシド
   原料は秘密さw」

これは驚いた・・あそこまで濁った沼を一瞬で浄化させるなんて・・
いつのまにか紫色の植物も消えている

トモ「さて、後はここの主を倒すだけだな」

主・・?
「主ってのは?」

トモ「どのエリアにもそこのボスがいるようにここにもいるのさ」
  「沼って事は……」

言おうとしたその矢先!
沼の中から巨大なワームが現われる

デ・ロル・レ!?
いや!違う!
「こいつが主!」

ユウ「デロルの亜種だな、さっそく消えてもらおうか!」
  「食らえ!!ラフォイエ!!」

そういって主に手をかざすと爆炎が主を包む

主「ギャアアア」

主は炎を消すために沼へと入っていく
炎と水とのぶつかりあいで辺りに水蒸気が発生する

「っく・・」

トモ「大丈夫か紫電君、ユウ、やりすぎじゃないか?」

ユウ「いや、まだ生きているだろう」
  「沼を凍らせてやる!!ラバー…ッグ!!」

呪文を唱えようとしたその時、沼からのびる一本の触手がユウの腕に突き刺さる

トモ「大丈夫かユウ!  ッグァ!」

同じように触手がトモの脇腹をえぐる

「ユウさん!トモさん!!」
この野郎!!

キィン!!(はじき

持ってきたクロススケアで触手を斬ろうとするが全く傷がつかない

「くっ、なんて硬い触手だ・・」

ユウ&トモ「グアアアアア!!」

ユウとトモに突き刺さる触手が二人の体力を奪っていく
基本的に近接戦闘には向かないフォーマーにとってはかなりのダメージ
「!?  くっ!この!!」

バキィィン!!

渾身の力をこめたクロススケアの一撃は自らの刃を砕く結果となった

くっ…だめか!!
「ウグッ!!?」

そうこうしてる間に触手が紫電の肩を貫く

―――――――――――――――――――――
その後、何があったかは覚えたないが俺たちは助かった
気が付くと暗いテントの中にいた…
「夢・・・?」
ック!
夢じゃない…ここは、一体…

起き上がり辺りを見渡すとユウとトモも隣に寝ていた
反乱軍のテントとは違う
一人用のテントのようだった

「・・・」
!! ・・・誰か、来る!

数秒後、テントの入り口を開いて入ってきたのは黒いアンドロイド
見たところヒューキャスト…

?????「気が付いたか」

アンドロイド…ヒューキャストか…
「あ、アンタは?」

?????「今はどうでもいい、傷はどうだ?」

「まだ痛むが大丈夫だ。一体何が起きたんだ?俺たちは沼の主に・・」

?????「あぁ、やられていたな、俺が助けなければな」

助けた!?ってことは恩人・・
いや、それよりもアイツを一人で!?
「すまない…恩にきる」

?????「それよりそこの二人だが、かなり衰弱している」
     「トリメイトを人数分用意してある、回復したら帰るんだな」

そう言って黒いヒューキャストはどこかへ行ってしまった

・・・・一体・・何者なんだ・・・
まずは二人にトリメイトを・・・

―――――――――――――――――――

トモ「そうか・・助かったのか」

ユウ「そのヒューキャストは?一体どこに・・?」

「どこかへ行ってしまいました、まずは本部へ戻りましょう」
「彼もそれを望んでいたようですし」

ユウ「そうか・・・礼が言えなくて残念だ」

トモ「・・・しかし信用していいものか」

ユウ「どういうことだ?」

トモ「反乱軍じゃない奴がこんなところにいるんだ、敵かもしれない・・」
  「うかつに信用してはいけないような…そんな気がする」

信用…か

黒いヒューキャスト、その姿が頭から離れない紫電
謎のアンドロイドは何のために三人を助けたのか…

――――――――――――
そのころ黒ヒューキャストは
?????「(…いい風だ、もうじきこの場所にも争いの風が吹く……)」

〜第五話「黒いヒューキャスト・前編」〜

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